参加者募集中

第1回CGFコンピュータ囲碁大会 (CGF'99)

大会規約

つくば市
1999年7月23−24日



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大会規約  目次:       
[大会ポリシー]
1.重要な日程
2.登録
3.機材と確認
4.対局時の操作
5.試合数と組合わせ
6.大会の運営規則
7.順位の決定と表彰
8.対局ルール
9.終局と勝敗の決定
10.異常事態の処置
11.提出物                                     
12.不正の扱い:
13.その他
14.大会役員
付録
A. 大会通信規約(SGMPの簡易版)
B. Smart Game Format (SGF)
C. アンケート
D. 申込み用紙(様式1:通常様式)
申込み用紙(様式2: 代理人斡旋)
 

 




[大会ポリシー]
(1)選手の交流を第1とすること
(2)選手の情報交換の場を設定すること
(3)盗作などの問題にも対処した方法を示すこと
(4)強い選手にも、弱い選手にも最後まで参加できるようにする
      こと

1.重要な日程

  参加申し込み締め切り   1999年7月  2日(金)
  事前の操作確認                       7月22日(木)
  大会                                       7月23日(金)、24日(土)
  表彰式                                    7月24日(土)
 
2.登録

(1)参加資格
   a) 国籍、性別、年齢は問いません。
   b) 個人、チーム、団体いずれも可。ただし、同一のプログラムを
      複数登録することはできません。
   c) 代表者は、プログラム開発者、または開発者から許可を得た者
      に限ります。
   d) 参加プログラムは、他人のプログラムのコピー等の不正行為に
      よらないものであること。
   e) 参加プログラムは、大会初日に封をされた実行形式のプログラム
      が提出されているものであること。
      (提出されたプログラムの扱いについては「11.提出物」を参照
      してください)
   f) 参加プログラムは、過去に公式に不正とみなされたプログラム
      でないこと。
      また、不正の疑惑を受け、結論が出ていない場合は、他の参加者
      に対して「答弁書」が公表されているもの。
     (不正なプログラムの扱いについては「12.不正の扱い」を参照
       してください)
   g) 参加者は参加者メーリングリスト(ML)に登録すること。
     (参加者メーリングリスト(ML)の登録に関しては、次の(2)参加
       申込み書の記入を参照してください)

   h) 参加プログラムは通信機能を完備していること。
      但し、通信機能が付いていなくとも参加は出来ますが、操作時間
      も持ち時間から差し引かれます。
  
(2)付録Dの参加申し込み書に記入の上、E-mailまたは郵便で送付して
    下さい。
    参加者 MLは日本語と英語の2種類があり、どちらか一方、もしくは
    両者に登録してください。これは申し込み時に申請してください。
    また、MLは原則として大会終了後1年間は保持します。不正などが
    あって事務局が必要と考えた場合はさらに延長します。従いまして、
    もしアドレスが変わった場合は大会終了後でも速やかにご連絡下さい。

(3)申込先(大会事務局):
   〒243-0198 神奈川県厚木市森の里若宮3-1
   NTTコミュニケーション科学基礎研究所 吉川厚
   TEL.0462-40-5211  FAX.0462-70-2359
   電子メール: cgf99-regist@rudolph.brl.ntt.co.jp
(4)申し込みとともに参加費5000円を1999年7月2日までに指定口座に振り
   込んでください。
(5)申込後のキャンセル:大会前日までキャンセルを認めます。ただし、
   支払った参加費は返還しません。キャンセルの場合は大会前日の日本
   時間17:00までに事務局まで電子メールが届くか、あるいは郵送
   などで必着するかしてください。電話での応対は極力ご遠慮願います。
(6)問い合わせ:大会に関するお問い合わせは、必ず下記の大会運営委員会
   までお願い致します。
   cgf99@rudolph.brl.ntt.co.jp

3.機材と確認

(1)機材は参加者が用意するものとします。大会事務局は機材の貸し出し
   を行ないません。もし、不都合がどうしても起こる場合は事務局まで
   お問い合わせ下さい。
   使用する計算機に制限は設けません。使用電気容量の申請は必ず行
   なってください。もし、多大に電気を使用する場合は、計算機の変更
   をお願いする場合があります。また、リモートアクセスをして対戦す
   ることは認めません。また、通信はRS-232Cケーブル(9ピンコネクタ)
   で行なうため、RS-232Cケーブルなど通信に必要な機材は必ず持参し
   て下さい。必要ならば変換コネクタなども持参してください。
(2)対局は原則として、通信対局方式によります。
   この大会で使用される通信規約は、Standard Go Modem Protocol(SGMP)
   の簡易版です。詳細は付録 Aを参照してください。なお、SGMPについては、
   ftp://ftp.nuri.net/Go/programs/protocol.Z (英語)
   http://www1.odn.ne.jp/~cag79530/cgf/gomodemj.txt (日本語)
  をご覧下さい。
   通信プログラムとその実装例は大会Webページ(CGF Webページ:
   (http://www1.odn.ne.jp/~cag79530/cgf/indexj.html) より参照で
   きます)
   で公開され、参加者は事前に主催者が用意するデモプログラムを用いて
   通信のチェックをしておかなければなりません。通信を実装していない
   場合は、主催者が用意したプログラムを使って、手入力で対局を行ない
   ます。手入力にかかる時間も持ち時間から差し引きます。なお、通信に
   関するDLLは大会Webページで提供します。
   実装に関して確認したものは順次公開したいので、選手の方のご協力を
   お願いします。また、通信に関して何らかの問い合わせがある場合は、
  「cgf99-protocol@rudolph.brl.ntt.co.jp」にメールを送ってください。
(3)大会前日の午後、会場において通信機能を含むマシンのテストを行い
  ます。このテストへの参加は義務ではありませんが、参加しなかったこと
  による不利はその人の責任です。これらを一切せず、通信が不良であった
  り、大会側が用意する通信テストに慣れないがゆえにハンディを生じても
  大会側は一切関知しません。またプログラムを改良する言語ソフトなどは
  各自で用意して下さい。

4.対局時の操作

(1)参加ソフトは、原則として応募者が操作しなければなりません。応募者
   が操作できない場合は、操作の代理人を大会受付時までに申請するもの
   とします。
   但し、海外からの応募者で、大会実行委員会に対して、操作代理人斡旋
   の申込みがあった場合、一定の制約のもとにこれを認めることがあります。
   (制約については、付録D 申込み用紙(様式2)を参照してください)
(2)1局の間でのプログラムの修正は許されません。ただし、次の対局まで
   に修正をする事は可能です。不必要なキータッチ等の操作は不当な情報
   を与えたものとみなされる場合があります。特に通信対局の場合には、
   審判の許可なくキータッチ等の操作を行うことは許されません。
(3)通信機能のないプログラムが対局する場合は大会側が用意する通信機能
   付きの入力プログラムに自分のプログラムの着手を入力します。
   着手の入力間違いは、自動的に負けになります。

5.試合数と組み合わせ

1日目、2日目とも(変形)スイス方式によります。ただし、参加チーム
数により方式が変る場合があります。試合数と組合わせ方式は、大会
一週間前までに大会Webページに掲載されます。

6.大会の運営規則

(1)手合割:互先、先番5目半コミ出し。先後はにぎりで決定します。
(2)持ち時間:各50分とします。300手以内に一方の持ち時間が切れた
   ときには、切れた側の時間切れ負けとします。300手を越えていた
   場合は、勝敗は審判が判定します。400手を越えた場合、残り時間に
   関わらず対局は中止となり、勝敗は審判が判定します。消費時間は、
   それぞれのソフトで計測します。1秒未満は切り捨てて構いません。
   不正があった場合は審判が扱いを判断します。
(3)遅刻:第1試合の組合わせ前までに連絡がなく遅刻した場合は、全試合
   失格となります。連絡があった場合は、遅刻時間を持ち時間から差し引
   きます。第2試合以降の場合、組合わせ時までに来なかった場合は負け
   となります。第1試合の組合わせは受付時間終了直後に行ないます。
   詳しい時間は大会二週間前までに大会Webページに掲載されますが、
   目安として午前8時40分頃とします。
(4)変形スイス方式の場合は、試合の終了直後に次の試合が始まる場合が
   あります。この場合は、最大10分を限度として休息をとることが出来
   ますが、それ以上は遅刻とみなします。

7.順位の決定と表彰

(1)順位は次の判断の順番で決定します。
   1)勝ち数の多いもの
   2)全対局相手の勝ち数の合計の多いもの(ソルコフ)
   3)負かした相手の勝ち数の合計の多いもの(SB)
   4)負かした相手の勝ち数が最高と最低の2人を除いた相手の合計が多い
     もの(MD)
   5)直接対決があった場合は、勝ったもの(DH)
   6)対戦表の順位が上位のもの(組み合わせ時に決定する)
   これでも決まらない場合は同位とします。
(2)表彰:
   上位チームを表彰し、賞状・記念品を授与する。

8.対局ルール

  日本囲碁規約(平成2年制定版)によります。
  この規則はCGFのWebページから参照できます。
  http://www1.odn.ne.jp/~cag79530/cgf/indexj.html
  ルールの解釈については、審判の判定に従って下さい。
 
9.終局と勝敗の決定

(1)次のいずれかの場合に終局とします。
   a)双方が連続してパスした時。
   b)プログラムが投了の意志表示をした時。
    (通信には投了は存在しないので送ってはいけません。
      画面に表示し、停止するのみ)
   c)操作者が投了の意思表示をした時。
   d)一方の持ち時間が無くなったとき。
   e)400手を越えた時。
   f)反則があった時。
   g)その他審判が必要と認めた時。
(2)死に石の表示: 正常終局したとき、死に石は明確にモニター
   上に表示してください。
(3)勝敗:プログラムが地の計算を行ないます。プログラム同士
   の地の計算が目数まで一致した場合、それを結果とします。
   一致しなければ、プログラム操作者同士で勝敗を判定します。
   双方で勝敗に合意出来ない場合は審判が勝敗を判定します。

10.異常事態の処置

(1)プログラムの異常終了: プログラムの異常終了に際しては、
   審判の判定によっては対局をやり直すことがあります。トラ
   ブルに要した時間は審判の判断で持ち時間から差し引きます。
   対局プログラムのアルゴリズムやデータベースの変更は許され
   ませんが、システム動作環境に問題がある場合はそれを修正し
   てリスタートしてください。この原因が通信プロトコルの問題
   であるときは、手入力に切り替えて下さい。
(2)電源事故: 双方もしくは片方のコンピュータが電源事故などの
   ために試合が中断された場合、審判が勝敗または再試合を判断
   します。予測できない事故、災害に際しては大会実行委員長に
   よって勝敗は決定されます。
(3)不正な行為: 不正な行為が発覚した場合には、その時点でその
   対局は負けとなり、その後の対局は失格となります。懲罰の対
   象となることがあります。
(4)争議申し立て: ここに記載されていない原因による争議は、
   審判が裁定を行ないます。審判で判断がつかない場合は大会実行
   委員長が判断を下します。
   いかなる場合についても大会実行委員長の裁定は最終判断であり、
   参加者はこの裁定に従わなければなりません。

11.提出物

以下の2つを提出することを参加者の義務とします。提出がない場合
は、失格となることがあります。

(1) 勝敗記録用紙・棋譜の提出
対局が終ったら、勝敗結果と棋譜の提出をしてください。
   a)棋譜の表記形式は、原則としてSGF(Smart Game Format)形式
でお願いします。(提出に必要な最低限のSGF形式については、
付録Bを参照してください。)SGF形式以外の場合は、必ず読み方等
の説明を加えてください。
   b)対局開始時に、大会事務局より勝敗の記録用紙と棋譜提出用の
フロッピーディスクをお渡しします。両対局者は対局終了毎に大会事務
局に記録用紙と棋譜を提出してください。
ただし、記録用紙については、勝者が両対局者のサインを記入して提出
してください。
   c)棋譜は両対局者ともに提出してください。大会事務局にて、2つ
の棋譜に矛盾がないかチェックしたうえで、大会記録として残します。
どちらか一方の対局者からしか提出されなかった場合は、提出された
棋譜が記録として残ります。
   d)対局後になんらかのクレームがあがった場合、提出された棋譜を
審議の資料にします。提出されなかったことにより審議の際に不利に
なっても、大会事務局は関知しません。
   e)どちらのプログラムにも棋譜を記録する機能がない場合は、碁罫紙
に手書きでも構いませんから必ず提出してください。
   f)棋譜の著作権は主催者に帰属しますが、非営利の目的には自由に
使用できます。
   g)棋譜は、CGFのWebページ
(http://www1.odn.ne.jp/~cag79530/cgf/indexj.html) より参照で
きます。

(2) プログラム提出
盗作プログラム等の不正なプログラムの参加を防止するため、嫌疑が
かけられた時の調査資料としてプログラム(実行形式)のコピーを
提出してください。データベースファイルが別にある場合はデータ
ベースファイルのコピーも提出してください。
   a)大会当日、プログラムのコピーが入った媒体を提出してください。
プログラムは特定の形式で圧縮されていてもかまいません。媒体は3.5
インチフロッピー・ディスク、MO、ZIP等でお願いします。通常出回って
いない媒体の場合は事前に事務局にご相談下さい。媒体は、郵送用の封筒
に入れ、作者自身の手で未開封を示すためのサイン(割印)をしていただき
ます。
   b)プログラムは大会事務局が厳重に保管し、不正の嫌疑がかけられた
場合の調査以外では絶対に使用しません。
   c)不正の嫌疑がかかった場合には、作者に連絡しますので調査に協力
してください。調査に協力されなかった場合は、不正の疑いが強くなる
だけでなく、次回の大会の出場を断る場合があります。
   d)不正の嫌疑がかかった場合は、まず最初に、提出されたプログラム
を使って大会時と同じ手順が再現するかどうかの確認作業を行ないます。
乱数などが含まれていて手順が完全には再現できない場合は、あらかじめ
その旨を報告して下さい。
   e)調査により不正の可能性が高いと判断した場合には、大会事務局
だけでなく、一部の参加者にも調査の協力をお願いすることがあります。
その際には、提出されたプログラムを調査資料として、協力をお願いした
方にも配布することがあります。原則として、プログラムを大会事務局が
調査協力者に渡す場合は事前に申込者に通知します。
   f)プログラムの返却:大会終了後1年を経過しても不正の申告がなく、
問題がないプログラムは順次指定の場所に返却します。選手は未開封で
あることを確認して受け取って下さい。

12. 不正の扱い

(1)不正の処理方法:
Step 1:あるプログラムが不正なものであると思われた場合は、大会中
から大会終了後1年間に限って、大会事務局が受け付けます。発見者は
不正と判断した理由をつけて大会事務局までメールにて報告してください。
Step 2:報告内容を大会事務局が確認し、適切な報告であると判断した
場合、被疑者に伝えます。その際には発見者の氏名も相手にお伝えします。
適切でないと判断した場合は報告を却下し、以下の処理は行ないません。
Step 3:事務局は不正監視委員会を設置します。その後、不正監視委員会
を介して、発見者、被疑者および関係者の間で不正の問題を議論していた
だきます。原則として、議論はメーリングリスト(ML)で行います。
不正監視委員会は、両者が提出した事実に関しては、可能な限り確認を
行うこととします。
Step 4:議論に収拾がつかなくなったと不正監視委員会が認めた場合、
必要なプログラムを関係者に配布することを不正監視委員会として行ない
ます。
Step 5:それでも議論の収束が図れない場合は調査委員会を設置します。
調査委員会は、選手の中から協力者を不正監視委員会が依頼します。
協力者はボランティアで行なうものとします。発見者、被疑者および
関係者には調査委員会の氏名を公開の上、調査を行ないます。
Step 6:上記の手段を使っても結論が出ない場合は、(2)の情報公開を
行なってから1年で不正の処理を終了します。

(2)情報の公開:
発見者、被疑者および関係者の議論が収束した場合、あるいは収束しなく
ても2ヶ月が経過した場合は、それまでの議論を選手のMLに流して情報
公開を行ないます。この際MLに流した内容は自由に転載できるものと
します。そしてこの情報公開以降は議論の場を選手のMLに移します。

(3)不正:
不正が明確になったと判断した場合は、該当プログラムの成績を大会記録
から抹消します。また、3年間の大会参加を認めません。いかなる他の
大会においても不正があったと明確になった場合は、この条項が適用され
ます。不正が明確になるとは、プログラムに携わった者が自ら認めた場合、
あるいは裁判などで決着がついた場合を指します。

13.その他

(1)参加者は、付録 Cに示したアンケート項目に従って、自分のプログラム
の説明をしてください。この説明は大会当日選手ならびに観客に配ります。

   a)大会申し込みと同時にアンケートを送ってください。(印刷物、
フロッピディスクまたは電子メール)。
   b)全てのプログラム紹介をまとめて、大会資料として保存します。また、
大会当日に参加者全員に配布しますので、参加者間の交流に役立てて下さい。
   c)言語は、英語または日本語。海外から参加する人がいるので英語が
望ましい。
(2)大会運営の円滑化をはかるために、試合の前日までルールなどの
マイナーな事項の変更を行なう場合があります。この場合は全参加者に
同時にかつ、速やかに知らされるようにします。
(3)この規則でカバーできない事態が発生した場合は、大会実行委員長
が決定します。大会実行委員長の決定には抗議することはできません。
(4)当日の日程の詳細発表は大会Webページで行います。
(5)関係するWebページ・メールアドレス一覧
最新の情報やこのパンフレットの補足情報などは、大会Webページを
ご覧下さい。参加申し込みは、大会事務局までお願いします。その他の
問い合わせは、種類別にお願いします。問い合わせ先が分からない場合は、
大会運営委員会までお願いします。

・大会Webページ (大会全体の案内・最新情報):CGF Webページ
(http://www1.odn.ne.jp/~cag79530/cgf/indexj.html) より参照で
きます。
・大会事務局 (参加申し込み):cgf99-regist@rudolph.brl.ntt.co.jp
・大会運営委員会 (各種問い合わせ):cgf99@rudolph.brl.ntt.co.jp

14.大会役員

大会実行委員長:実近 憲昭
大会実行委員:大熊 修、岡崎 正博、鎌田 真人、小島 琢矢、須永 修司
             田島 守彦、不破 正宏、松原 仁、Martin Mueller,山下 宏、
             吉川 厚
大会事務局:吉川 厚、小島 琢矢
審判:岡崎 正博

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付録 A:大会通信規約(SGMPの簡易版)

大会で使うSGMPのコマンドは、通信エラーを減らすために以下のよう
に統一します。

・NEWGAMEは必ず黒から送る。白はただ待っているだけ。
・白はNEWGAMEに対して、QUERY(11)とQUERY(8)をきき、その答えが
  ANSWER(2)とANSWER(1)だった場合のみ、OKを返して黒の手を待つ。
・黒はOKが返って来たらMOVEで手を送り、白はそれに対してOKを即座
  に返す。
・白はMOVEで手を送り、黒はそれに対してOKを即座に返す。
  以下、黒白交互にこれを繰り返す。
・データの再送は、OKが20秒以上返ってこなかった場合のみ、送って
  もよい。

通信初期化手順は、
  黒                   白
NEWGAME   --->
               <--- QUERY(11)   あなたの色は?
ANSWER(2) --->                   黒です。
               <--- QUERY(8)    ハンディは?
ANSWER(1) --->                   互先です。
               <--- OK
この固定された手順になります。これ以外のQUERYを送ってはいけま
せんし、これ以下を送らないのもまた駄目です。
またQUERY(11)と(8)の順番が逆でもいけません。

手の交換は
MOVE  --->                       手を送る。
               <--- OK
これでワンセット。これを黒白が終局まで交互に繰り返します。

実際の内容は、
Try COM1 ...
Send     --> 01:a1:a0:80 :Send NewGame
Read  <--    03:be:b0:8b :Receive Query(11)
Send     --> 02:c4:c0:82 :Send Answer(2)
Read  <--    00:b8:b0:88 :Receive Query(8)
Send     --> 01:c2:c0:81 :Send Answer(1)
Read  <--    02:88:87:ff :Receive OK
Game is ready!
Send     --> 00:85:d2:b3 :My Move. Pos(1-361)=307
Read  <--    00:86:87:ff :Receive OK
Read  <--    01:92:d4:bd :Your Move. Pos(1-361)=61
Send     --> 02:88:87:ff :Send OK
  ・
  ・
  ・
このようになります。

大会Webページには、以下の3つのプログラムがあります。

CGFGO   .EXE ・・・ 通信代理プログラム(通信機能を持たない
                    プログラムは、これを使用します。操作時間も
                    持ち時間に含まれます)
CGFCOM  .DLL ・・・ 通信関数を含んだライブラリ
CGFGNUGO.EXE ・・・ GnuGoを使った通信対戦デモプログラム(全ての
                   プログラム はこのプログラムと対戦できる事を
                   確認して下さい)

通信処理に不慣れな方は、CGFCOM.DLLを使用する事により、通信処理の
苦労を軽減する事が可能です。詳しくは、CGFCOM.DLLに付属のドキュ
メントをご覧ください。

CGFCOM.DLLを使っているプログラムは、上記の通信仕様を満たして
いますので、変更の必要は特にありません。ただ、CGFGNUGO.EXEと黒白、
共に打てる事を確認しておいて下さい。COMポートが2つついているパソ
コンならば、1台だけで通信の確認をする事も可能です。

付録 B:Smart Game Format (SGF)

SGFは、()の中に、;で始まるノードの列で表されます。最初の
ノードはルートノードと呼ばれ、一局全体にかかわるプロパティを含んで
います。 ルートノードの次のノードが第一手を表します。

(;
GM[1]FF[1]       /GMはゲームの種類を表す。囲碁は1,FFはSGFのバージョン
                 /(1〜4)を表す。
SZ[19]           /盤のサイズ。19路盤
PB[player black] /黒番の名前
PW[player white] /白番の名前
DT[date]         /対局日
PC[place]    /対局場所
KM[komi]     /コミ
TM[time for each player] /持ち時間(分)
RU[rule]     /使用するルール。Japanese
RE[result]    /結果 B+10.5は黒番10.5目勝ち。B+Rは黒中押し勝ち
EV[event]     /イベント名。1st International Computer Go Championship
GN[game name]    /ゲーム名。round 1
;B[aa];W[bb];B[cc]../黒番から見た左上をaa,右上をsaとする。10手ごとに改行。
;B[tt]W[tt])     /パスはtt。

具体例
(;
GM[1]FF[1]
SZ[19]
PB[Black Program]
PW[White Program]
DT[1999-09-28]
PC[Tsukuba]
KM[5.5]
TM[50]
RU[Japanese]
RE[B+0.5]
EV[1st ICGC]
GN[round 1]
;B[dd];W[pd].....
;B[tt];W[tt])

付録 C: アンケート内容  フォームはこちら
  (1) プログラム名
  (2) 開発者の名前
  (3) 最近3年間の成績
  (4) プログラムの強さ(段級位)
  (5) プログラムの入手方法(商品やフリーソフトになっていますか?)
  (6) 開発目的(以下から選択して下さい。複数選択可)
      ○商品開発  ○学術的研究  ○囲碁が趣味   ○その他(  )
  (7) プログラムに関する公表された資料(商品紹介記事、発表論文、
      ホームページなど)があったら教えて下さい。
  (8) プログラム言語
  (9) 思考部分のプログラムソースサイズ(行数)
  (10)どのような知識データベース(定石データベースなど)を持って
      いますか。また、その規模はどのくらい(何パターン)ですか。
  (11)一手あたり平均で何手ぐらいの候補がありますか。
  (12)単独の石(縦横につながった同色の石の集合)の捕獲は、どの
      ように処理していますか。
      ○パターンを用いている(パターン数     )
      ○探索を用いている(探索時の幅     深さ    )
      ○パターンと探索を組み合わせている
      (パターン数    探索時の幅     深さ  )
      ○その他(    )
      ○処理していない
  (13)密集した同色の石の集合の強弱や捕獲は    ++++++++++
      どのように処理していますか。            ++++++○+++
      右図の黒を例に説明してください。        ++++++++○+
                                           ○+○○●●++++
                                           +○●●++++○+
                                           −−−−−−−−−−
  (14)偶然ではなく、故意にコウだてを打てますか。
      また、コウを仕掛けることができますか。
  (15)生死に関わる手がなく、残り10手ぐらいで終局すると
      プログラムが認識した場合、残り10手をどのように処理して
      いますか。(以下から選択して下さい)
      ○それぞれの候補手の価値を計算して、最も大きい手を選ぶ。
      ○残り10手を探索によって、最善手順を求める。
      ○その他(    )
  (16)プログラム自身が、対局を通じて学習する機能がありますか。
  (17)高速化のための工夫は何かありますか。
  (18)次にプログラムに取り入れたいと考えている機能は何ですか。
  (19)その他、プログラムの特徴(技術的なことでも棋風でも)があれば
      書いて下さい
  (20)あなたのプログラムがアマチュア初段になるのはいつ頃だと思い
      ますか。

付録 D 申込用紙(様式1)   フォームはこちら

                  CGFコンピュータ囲碁大会 申込書

・代表者氏名:
・フリガナ:
・年齢:
・国籍:
・職業:
・住所:
・電話番号:
・FAX番号:
・E-MAIL:

・プログラム名:
・チーム名(あれば):
・他のプログラマ名:
・操作代理人(いれば):
・使用するコンピュータ(CPU/クロック):
・コンピュータ機材(ディスプレイを含む)の電気容量(必須):     A
・通信機能の有無:有  無  予定

・選手メーリングリスト参加: 英語 日本語 両方
(必ずどれか一つを選んでください)

・宿泊希望者:
・宿泊予定:
(宿泊予定日を記入してください)



   申込用紙(様式2)

 海外からの応募者にたいしては、その経済的負担を軽減する目的で、
操作代理人による、プログラムのみの参加を認める場合があります。
特に、応募者が、自分で操作代理人を探すことが困難な場合、大会
実行委員会に代理人斡旋を依頼することができます。
申込用紙(様式2)は、そのためのものです。
但し、この様式による申込みに関しては、以下のような制約条件を
満たしているものとします。

     ・本大会規約の定める通信規約に基づくプロトコルに
       より、通信対局が可能であること。(必須)
     ・申込み期限は6月15日までとする。
     ・通信機能テスト、代理人教育のため、実行形式プログラムは
       遅くともとも大会1週間前には、送付してください。
       送付物は、実行形式プログラムのほかに、操作説明書、および
       アンケート(付録C)です。
       提出されたプログラムは、大会終了後封印をして保管します。
      
     ・操作代理人を斡旋できない場合もありますので、必ずしも
       申請が常に受理されることは限りません。
       結果については、7月2日までに通知致します。

     ・受理後でも、通信機能が不備、その他の理由で、対局が不可能
       と判明した場合、キャンセルとなる場合もあります。
 

                  CGFコンピュータ囲碁大会 申込書

・代表者氏名:
・フリガナ:
・年齢:
・国籍:
・職業:
・住所:
・電話番号:
・FAX番号:
・E-MAIL:

・プログラム名:
・チーム名(あれば):
・他のプログラマ名:
・希望するコンピュータ(CPU/クロック):

・選手メーリングリスト参加: 英語 日本語 両方
(必ずどれか一つを選んでください)

・プログラム送付予定日
(期限:大会1週間前)