<2005.09.13更新>
会場では、機器を設置する各机には、ネットワークケーブル(RJ-45モジュラージャック端子)が設置される予定です。ネットワークの設定等、詳しい情報は追ってお知らせします。
通信対戦の方式として、TCP/IPネットワークを用いたNNGSプロトコルを採用します。ただし、終局時の手順を簡略化しています。
通常、NNGSにおける対局は以下の手順で行なわれます。
ただし、各プログラム間で対局結果の判定が一致しない際の処理を簡単に行なうため、今年の大会においては、終局時の手順を以下のように簡略化します。
なお、対局結果の確認に際して「双方のプログラムの表示している結果を比較する」という手順を採用しておりますので、対局ごとに、対局者同士が隣り合う机に場所を移動をお願いすることになります。ご協力をお願いします。
以下の場所に参加予定者が動作確認に使用するためのサーバを用意しましたのでご利用ください。
nngs.computer-go.jp
ポート番号:9696
なお、NNGSのバージョンは1.1.18です。ソースコードは以下の場所で公開されています。
http://sourceforge.net/projects/nngs/
NNGSはTCP/IPネットワーク上で通信対局を行なうためサーバシステムです。telnet等のコマンドを使用して文字情報の送受信によって対局を行ないます。サーバ側の通信ポートは9696番を使用します。
telnetコマンドでサーバにアクセスすることができます。試しにテスト用サーバにアクセスしてみてください。(Telnetクライアントソフトウェアを用いるか、またはWindows OSでも標準でDOSプロンプト等からtelnetコマンドが使えます)
telnet nngs.computer-go.jp 9696
Login:
このようにサーバから「Login:」という文字列が送信されてきた時に、適当な名前を入力すれば、ゲストユーザとしてログインできます。
ログインの後、「match」コマンドを使用して、他のユーザに対局の申し込みを行なうことができます。
実際に対局を行なった時の通信の記録を置きますので参考にしてください。なお、座標表現は左下が原点で、横方向がAからT(Iを飛ばす)、縦方向が1から19で表現されます。
このログは、以下の条件で対戦を行なったものです。
等幅フォントの方が見易いです。各プレイヤがサーバに送信した文字が赤色で表示されています。それ以外の部分は、サーバから受信した文字列です。
ログイン後に、「set client TRUE」(「toggle client TRUE」も可)というコマンドを入力すると、通信の際の表示が非常にシンプルになります。これは、IGSという対局サーバシステムと互換のある表示モードです。
既にIGSに対応しているソフトウェアの場合には、この表示モードを使用すれば簡単にNNGSにも対応が可能です。こちらのシンプルな表示の場合の通信記録も以下に置きます。これも同じ棋譜を使用しています。(上の記録とは別に入力したため、消費時間は異なります)
「set client TRUE」を指定した時のplayera側の記録
「set client TRUE」を指定した時のplayerb側の記録
上の記録では、死に石の情報をサーバに送信して結果の合意手続きまで行なっていますが、今回の大会では、双方がpassを送信し、その後はすぐに「done」コマンドを送信すればOKです。
その他、「set client FALSE」かつ「set verbose FALSE」というオプションを指定すれば、上のIGS互換モードとはやや異なりますが、同じくシンプルな表示になります。
囲碁プログラム「彩」の作者の山下宏さんのページで、NNGS通信対戦に対応するために参考になるサンプルプログラム等が公開されています。(Windows用)
http://www32.ocn.ne.jp/~yss/cgfgoban.html
GMP(RS232Cによる通信対戦)からNNGSへ変換するブリッジプログラムを作成しました。このプログラムを利用して、GMPに対応したプログラムをNNGSに接続して対戦を行うことが可能です。このプログラムは以下のような方式で使用します。
PC1(囲碁プログラム) --RS232C-- PC2(gmp2nngs.exe) --ネットワーク-- NNGS
http://www.computer-go.jp/gifu2005/regulations/files/gmp2nngs.zip
この他の情報も確認ができ次第、公開していきます。