参加要件

1: 参加要件

1-1: UEC杯への参加

参加者は、UEC杯の会場へ来ることを原則とする。 これは、UEC杯の目的の一つが、コンピュータ囲碁ソフトウェアの開発者が 一堂に集い、情報を交換することであることから、きわめて自然な要請であり、 できるかぎり守られるべきものである。

ただし、何らかの理由で参加者がこられない場合には、 UEC 杯実行委員会は代理人を送ることを許可する場合がある。 この場合、代理人はコンピュータを操作するなど、参加者の代わりの役割を すべて担う。 参加者が代理人を立てることを望む場合には、 参加申し込みのときにその旨を書面またはメールにて表示しなければならない。 UEC 杯実行委員会は代理人を立てることの可否を決定する権利を持つ。

1-2: コンピュータの持ち込み

参加者は自分でコンピュータを会場に持ち込む。 コンピュータを動かすために必要な電源ケーブルなども含む。

原則として自分で持ち込めるコンピュータであれば特に制限はない。 ただし、各コンピュータが使用するワット数は参加申し込み時に報告をすること。 1000Wを超える場合は事前に承認が必要となる。

1-3: コンピュータの貸し出し

原則として行わない。
コンピュータを会場に持ち込めない参加者には、リモートホストを利用してもらう。
特別な事情により、貸し出しを必要とする場合には実行委員会に申請すること。審査をした上で貸し出しの許否を決定する。
コンピュータを貸し出す場合、UEC 杯実行委員会は、コンピュータの整備にはベストを尽くすが、ハードウェアおよびソフトウェアのトラブルに関しては責を負わないものとする。

1-4: インターネットを用いたリモートホストの利用

リモートホストは以下の条件のもと利用を許可する。

(i) 原則として参加者本人が現地に来ること。(昨年から変わっていますのでご注意ください)
(ii) 参加者本人の責任でリモート操作を行うこと。
(iii) 通信時間遅延などによる時間のロスは思考時間に含めること。
(iv) 通信時間遅延に関して、UEC杯実行委員会は一切の責任を負わないこと。

リモートホストの利用を希望する場合には、事前にUEC杯実行委員会に その旨とともに理由を伝えること。 また、リモートホストを使う場合、接続テストを大会前日に行うことを強く推奨する。

2: 対局

2-1: ネットワークを通した対局

対局は TCP/IP ネットワークを通して行われる。 通信対局に関しては「通信対局規約」を参照せよ。

2-2: 通信対局機能を持たないプログラム

通信対局機能を持たないプログラムは, 大会事務局が用意する通信機能付きの入力プログラムを通して 参加者が自ら入力することも可能である。 その場合,次のルールが適用される。

  • 参加者は,自らのプログラムが示した通りの手を打たねばならない。
  • 対局中に,自らのプログラムが示した以外の手を打ったことが判明した場合には即負けとする。
  • 手入力にかかる時間も合わせて持ち時間から引く。
  • 手入力のミスに関しては,その復元にかかる時間も持ち時間から引く。

3: 対局におけるコンピュータの操作

3-1: 操作者の決定

個人参加者は(代理人を立てない限り)参加者自身が操作者となる。 チームによる参加者は(代理人を立てない限り)操作者を一人選ぶ。 ゲーム中は、(代理)操作者のみがコンピュータを操作できる。

3-2: 禁止事項

操作者は、ゲームの途中で新たな情報をコンピュータに対して 与えたり、プログラムを改訂したりしてはならない。

3-3: ボランティア操作者

UEC 杯実行委員会は、非常に限られた数のボランティア操作者を用意している。 何らかの特別な理由で操作できない 場合には、参加登録時に書面により UEC 杯実行委員会にボランティア操作者を 使いたい旨を申し出ること。

ボランティア操作者は、通常程度のコンピュータに関する知識および囲碁に関する 知識を持ち合わせており、ベストを尽くすが、それでもなお、操作ミスの可能性は ゼロではない。たとえボランティア操作者の操作ミスが原因として対局に負けても、 UEC 杯実行委員会もボランティア操作者もその責は負わない。

4: プログラム

4-1: 用意するプログラム

参加者は,対戦に用いる囲碁プログラムを用意する。 このプログラムは、他者のプログラムからの無断コピー等の不正行為によらない、 参加者独自のものに限る。 (コピーが許可されているプログラムを部分的に利用することはできる)

同一あるいはほとんど同一のプログラムは本大会に1つしか参加できない。 プログラムの同一性は、思考部分のアルゴリズムにおける独自性に基づき、 実行委員による協議の上、最終的に実行委員長が判断する。

4-2: 2つ以上のプログラムをエントリする場合

あるチームが、2つ以上の異なったプログラムを共に参加させたい場合には、 その旨を記し、それらの相違点を記して、大会事務局に参加の許諾を求めること ができる。 実行委員会は、その説明を判断し、複数参加の許諾を与えることができる。 許諾の判断にあたっては、各プログラムを提出してもらうことがある。